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正統派Sシリーズはさらに高みへ

「Galaxy S20」は、サムスンのGalaxy Sシリーズの最新モデル。「Galaxy UNPACKED 2020」にて発表されました。「Galaxy S10」の後継モデルになります。

Galaxy Sシリーズは、これまで世代が新しくなるたびに「S」の後ろの番号が1つずつ上がっていましたが、前モデルの「Galaxy S10」の次となる本モデルは、10の位の数字が更新されました。

今回も「Galaxy S20」シリーズとして、画面サイズ違いで3モデル用意されました。6.2インチの「Galaxy S20」、従来からある大画面6.7インチの「Galaxy S20+」、さらにハイエンドな6.9インチの「Galaxy S20 Ultra」です。従来はミドルレンジの小型モデルをラインナップしていましたが、方向性を少し変えた形です。

ドコモでは、「Galaxy S20」「Galaxy S20+」の2機種を取り扱うことになりました。

カメラは兄弟モデルの「Galaxy S20 Ultra」に注目の的を取られてしまっていますが、こちらも同様に進化しています。まずはその構成ですが、約1200万画素の広角メインカメラ、約1200万画素の超広角カメラ、約6400万画素の望遠カメラの3眼となっています。

望遠カメラは3倍ハイブリッド光学ズーム、最大30倍デジタルズームを実現しています。望遠カメラはメインカメラより画素を落としているのが主流ですが、「Galaxy S20」では約6400万画素の高画素を採用。ズームするとどうしても画像が粗くなってしまいますが、画素を上げておけばきれいな写真が撮れそうです。

新たな撮影モード「シングルテイク」を搭載しています。このモードでは最大10秒の短い動画を撮ると、その場でベストショットを抽出して加工を施した写真や、ショートムービーなど最大14個の写真や動画を生成してくれます。アウトカメラで撮影する場合は、複数のカメラを駆使してくれますし、インカメラでも撮影が可能です。

動画では8K解像度で30fps撮影をサポートします。サムスンによると発表時点で8K/30fps撮影のスマホへの搭載は世界初としています。

各社5G第一弾モデル登場

グローバルモデル版では、5G対応版と5Gに対応しないLTE版の2タイプが提供されます。日本では5Gモデルが各社5Gサービス開始と同時に発売される第一弾モデルとして出回りました。

「Galaxy S20」シリーズは全て5Gに対応しますが、5Gでは大きく分けて6GHz未満の周波数帯を用いる「Sub6」と、28GHz帯ほかの高周波帯を用いる「ミリ波」でサービスが提供されます。

グローバルモデルの「Galaxy S20」はSub-6のみに対応しています。兄弟モデルである「Galaxy S20+」、「Galaxy S20 Ultra」はSub6とミリ波の両方に対応しています。ローカライズモデルではミリ波にも対応するかという予測もありましたが、ドコモでは3.7GHz、4.5GHzに対応で、28GHzには非対応です。

LTEなどの4Gでは3.6GHz以下の周波数帯が使われてきており、5Gの最初は周波数帯の近い「Sub6」で提供されます。「ミリ波」は大容量超高速通信ができる一方で、高周波数帯の特長である直進性が高いことから建物の間に回り込みづらいのです。人や建物が邪魔をしてパフォーマンスが下がりやすいので、さまざまな技術を駆使して今後展開されるものと思われます。

ネットワーク面ですが、5Gに対応しており受信時最大3.4Gbpsに対応しています。アップロード速度も5Gでは送信時最大182Mbpsです。5G通信はまだ一部エリアで限定的な提供ですので、基本は4G通信になるかと思います。LTEの通信速度は、受信時最大1.7Gbps、送信時最大75Mbpsです。

5Gは手の届かない？そんなことはない持ちやすさ

「Galaxy S20」のカラーバリエーションは「コスミックグレー」「クラウドホワイト」「クラウドブルー」の3色展開です。グローバル発表モデルでは「クラウド ホワイト」はなく、「クラウドピンク」というブルーと対等するポップなカラーリングを採用していました。日本には一般的な色を揃えた感じはありますが、年代問わず選択肢があるモデルに仕上げています。

サイズとしては横幅が約69mm、厚さが約7.9mmと驚くほどのスリムで、重さも約163gと軽く持ちやすいです。5Gモデルは大きく重たくなる印象ですが、大変スッキリまとまってきました。

ドコモからは「Galaxy S20 5G SC-51A」として登場し、端末代金としては、10万2960円です。なお、「スマホおかえしプログラム」の対象のため、24か月目で6万8640円になります。今までのハイエンド端末程度で意外と頑張れば手の届く価格かと思います。5Gに興味があればですが。

「スマホおかえしプログラム」は、スマホを36回の分割払いで購入し、「スマホおかえしプログラム」に同時に加入すると、スマホを返却することが条件ですが、最大12か月分の分割払い金を免除するというものです。注意事項はありますので、ショップ等で確認してください。

Dynamic AMOLEDディスプレイを搭載しています。最高輝度1200nitsで明暗差の大きい映像も自然に表示できるHDR10+に対応しているほか、デジタルシネマ規格のDCI-P3色域を100パーセントカバーしています。

ディスプレイの上部中央にはインカメラを内蔵し、カメラ部分だけに穴をあけたパンチホール型の「Infinity-O Display」を採用しています。「Galaxy Note10+」と同じ感じです。そのため、画面占有率は93.4％です。

最大120Hz駆動のフレームリフレッシュレートをサポートしています。ブラウザなどの素早いスクロールや動きの速いゲームも残像を抑えて滑らかに表示してくれます。

生体認証としてはインカメラを用いた顔認証と指紋認証を利用できます。指紋センサーは、Galaxy S10と同様にディスプレイ内蔵指紋認証センサーに対応しています。

その画面内指紋センサーは米クアルコムなどが推進していた超音波を使い指紋の凹凸まで3Dで読み取る「超音波式」を採用しています。指紋を二次元で読み取る「光学式」より三次元の方が偽造のリスクが低いため、セキュリティが高いといえます。

ワイヤレス充電にも対応しており、「ワイヤレスパワーシェア」と呼ばれる機能も搭載しています。これは、Galaxyをワイヤレス充電の充電器として使うためのもので、他のデバイスと電力を共有することができます。充電希望する側がQiに対応しておく必要がありますが、ケーブルの煩わしさなく給電できます。

スペック

アクセサリ

関連機種

2019年夏モデル

Galaxy S10 SC-03L

限界を超える、何度でも。世界シェアNo.1の本気。

2020年夏モデル

Galaxy S20+ 5G SC-52A

隙がないスペックとパフォーマンス、心ゆくまで5G。

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